日経DIオンラインさんに連載させていただいておりますコラム「症例から学ぶ 薬剤師のためのEBM」では、これまで5回にわたり、ランダム化比較試験の論文を扱いながら、薬が効くとはどういうことか、という事をまとめてきました。
薬剤効果を検討する際に、まずは参照すべき論文としてランダム化比較試験の論文を短時間で読みこなすことができれば、EBM実践における強力なスキルとなるでしょう。
第1回目から5回目に掲載させていただいた内容でランダム化比較試験を簡単に読む方法のほとんどを盛り込んだつもりです。NNTやPROBE法について触れていませんが、それは今後の配信でカバーしていく予定です!
第1回 PECOから始めるEBMのfirst step
[ポイント]
・背景疑問/臨床疑問と疑問の定式化
・ランダム化について
・95%信頼区間の簡単な解釈
第2回 患者の真のアウトカムを想像せよ
[ポイント]
・真のアウトカム/代用のアウトカム/複合アウトカム
・論文のトライアルプロフィールと患者背景
第3回 臨床試験の盲検化と、実世界の「プラセボ効果」への考察
[ポイント]
・盲検化
・構造主義薬学論①薬剤効果の3要素
第4回 「有意確率」を理解し認知症という疾患の捉え方を見直す
[ポイント]
・ITT解析と追跡率
・ITT解析と追跡率
・統計的検定(スコア評価による統計的有意差と臨床的な有意差)
・構造主義薬学論②病名と時間(病気というコトとモノ)
第5回 論文検索の基本とサンプルサイズについて
[ポイント]
・PubMed Clinical Queriesについて
・PubMed Clinical Queriesについて
・サンプルサイズの計算と統計的過誤
・構造主義薬学論③疾患を生み出す構造(ソシュール言語学×医療)
薬剤師のジャーナルクラブ(JJCLIP)でも「ランダム化比較試験をはじめからていねいに」をコンセプトに抄読会を配信しました。ご活用ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿