[お知らせ]


2013年12月23日月曜日

今年を振り返って。

[今年の記事をまとめながら自分自身あらためて意識したこと]
今年の記事を振り返りながら、自分自身整理できたことをまとめていきます。

クラリスロマイシンの併用には十分注意せよ

どんな状況においても真のアウトカムを意識せよ
EBMの入り口

健康食品は薬剤師が患者と関わるための“マテリアル”である

企業と医療、そのはざまに見え隠れする構造は…

“病名”とは現象とコトバの恣意的な対応である。


[薬剤師のジャーナルクラブ]
今年は僕自身大変貴重な経験をさせていただきました。その一つに「薬剤師のジャーナルクラブ」の立ち上げがありました。薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIPは臨床医学論文と薬剤師の日常業務をつなぐための架け橋として、日本病院薬剤師会精神科薬物療法専門薬剤師の@89089314先生、臨床における薬局と薬剤師の在り方を模索する薬局薬剤師 @pharmasahiro先生、そしてわたくし@syuichiao中心としたEBMワークショップをSNS上でシミュレートした情報共有コミュニティーです。

地域医療の見え方
薬剤師の
ジャーナルクラブについて
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ジャーナルクラブのお知らせ
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ジャーナルクラブ総括

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ジャーナルクラブのお知らせ

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ジャーナルクラブ総括

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ジャーナルクラブのお知らせ
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ジャーナルクラブのお知らせ
3,4
ジャーナルクラブ総括


[薬剤師が実践するEBM]
また薬剤師のEBM、その模索を続けるなかで、本年は薬剤師向けの情報誌に薬剤師が実践するEBMについて、執筆させていただく機会を頂きました。
現場の薬剤師はどうEBMを実践しているか[薬局64(8):2358-2363 2013]

自分自身、大変勉強となるとともに、今後さらなるステップへつなげたいと思います。

[薬剤師のケースレポート日誌]
僕の新しいプロジェクトが始まりました。医薬品の有害事象は臨床研究での検討が倫理的に難しこともあり研究自体が少ないこと、またリスクの取り扱いはたとえ1例の症例報告でも軽視できません。有害事象ケースレポートは国内でも多数学会誌にて報告されています。本邦における主要な学会誌から医薬品有害事象に関する報告をデータベース化する試みとして、医学文献データベースブログ「薬剤師の地域医療日誌」の姉妹サイトとして「薬剤師のケースレポート日誌」を立ち上げました。どうぞご活用ください。


[時間を生み出すエビデンス]
エビデンスは時間を生み出さない形式であると考えられます。またナラティブに同一性は存在しないものと考えられます。そこをあえて「時間を生み出すエビデンス」と「同一性が担保されたナラティブ」についてしばし考えてみたいというようなことを考えていました。ナラティブは人の欲望そのものでしょうか。エビデンスに時間は存在しないのでしょうか。一見なんでもないような医療の関わりの中で、「時間」という概念がその本質を物語る気もします。

医師が行う診断は過去の時間を解析して未来を予測するためあり、そして治療は時間の中で行われます。日々死に近づく、死すべき定めにある僕らは「時間」と等価であり、その歩みの途中のどこかで、見え隠れした「影」をエビデンスと呼んでもよいのかもしれませんが、「影」を動かすのはやはり僕らヒトでしかない

ということを教えていただきました。影を動かすというその動作そのものの背後に立ち現れる何かの中に、時間を生み出すエビデンスが見え隠れしているような、そんな気がします。エビデンスそのものは時間を生み出さないけれども、一つのテーマについて複数のエビデンスを時系列に吟味しベイズ的な思考でとらえていくことで時間を生み出すエビデンスというものに近づくのではないかと考えています。


薬剤師の地域医療日誌は本年は1228日まで更新いたします。来年は16日より更新を再開する予定です。今年も大変お世話になりました。読者のみなさま方、またご指導いただきました先生方に心よりお礼を申し上げます。また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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